16日夜に発生した福島県沖を震源とする最大震度6強の地震の影響で、県内の道路では路面陥没や落石などの被害が確認された。県によると17日午後5時半時点で、県管理道路の11カ所が全面的に通行止めとなっている。
通行止めを受け、県は迂回路を設けるなどしている。浪江町の落合浪江線は落石の被害が確認されたが、帰還困難区域のため地震発生前から通行禁止となっていた。
県の17日午後1時半現在のまとめでは、市町村道10カ所が全面的な通行止めとなっている。
東日本高速道路によると、地震により宮城県白石市大平森合の東北自動車道下り線国見-白石インターチェンジ間で幅約30センチ、長さ約50メートルにわたり路面に亀裂やゆがみが発生した。新地町杉目の常磐自動車道上り線新地-山元IC間でも同規模のひび割れが起こったり路肩の盛り土が崩れたりした。
16日に起きた地震の影響で、JR那須塩原-盛岡駅間の運転見合わせが続く東北新幹線の設備は多数の損傷が見つかっている。17日、JR東日本が常磐線と共に被害状況を明らかにした。
東北新幹線では宮城県白石市の脱線現場をはじめ、レールのゆがみや電柱の破損が見つかった。
地震 宮城 道路 福島駅の新幹線ホームでは屋根の一部が落下。国見町の高架橋では橋脚の一部がはがれ落ち、鉄骨がむき出しになった。
相馬市の常磐線日立木駅ではホームの足場が線路へ落ちた。原ノ町-鹿島駅間の橋りょうが損傷。広野-駒ケ嶺駅間では線路のゆがみや、レールわきの敷石の流出などが約30カ所で確認された。
16日夜に発生した福島県沖を震源とする地震の影響で、県内の高速バスは運休が相次いだ。
福島交通は福島-会津若松、福島-仙台、郡山-仙台、福島-いわき、いわき-郡山-会津若松の各線で一時運転を見合わせた。会津乗合自動車は会津若松-郡山、会津若松-福島、喜多方-郡山の各線で運休が多発した。会津若松-仙台線は終日運転を取りやめた。
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